Wang Xinyi 王心怡
She was born in 1992 in Xi’an, China. Coming to Japan in 2014. After graduating from Tama Art University with a BA in Japanese Painting in 2020. She seeks to find different ways to understand Japanese painting. She graduated in the Global Art Practice MFA program at Tokyo University of the Arts, where she learns metalworking, glass and sculpture. Studying new methods and ideas allow her to expand on the possibilities of Japanese painting.
She has had exhibitions in Japan and china: at the Tokyo Metropolitan Art Museum (Tokyo), The National Art Center (Tokyo), The Ueno Royal Museum (Tokyo), Kiyoshi Art Space (Tokyo), Fangyuan Art Gallery (Beijing), Shanhai Art Gallery (Kunming), among others.
学歴
2014年06月 中国·西安工業大学 芸術学部環境デザイン学科 卒業
2020年03月 多摩美術大学 日本画学科 卒業
2023年03月 東京藝術大学大学院美術研究科 グローバルアートプラクティス専攻修士課程 卒業
展示歴
2016年 「Jalla国際交流展」東京都美術館
2018年 「ポートフォリオ展」东京眼科画廊
2018年 「いい芽ふくら芽展」名古屋松阪屋
2019年「夢美エンナーレ」八王子市夢美術館
2020年 「上野の森美術館大賞展」ー上野の森美術館(グループ展)
2020年 8月29-9月4二人展 「凛と光」-清アートスペース
2020年 「東京五美大学連合卒業修了展展」国立新美術館
2020年 「卒業の歌」北京方圓美術館
2020年 「無此先例日本画展」中国雲南省山海美術館
2021年 The Plants-東京ATG
2021年 7月中国·北京方園美術館(グループ展)
2021年 6月「もう一つの眺め」-東京Kiyoshi Art Space
ART WORKS
日本画作品·サボテンシリーズ
サボテンシリーズでは、水平線や多面体がよく現れている。天と地が水平線により切り離され、地平線となり、画面の中の多面体は空間となる。「人」を植物で表し、私の創った宇宙のなかに存在している。花は人でありながら、人は花ではない。人と人との関係は、植物のように、種類は豊かなもので、それぞれが異なる。サボテンには、刺がある一方、とても脆い存在でもある。それは、現代に生きる若者たちにとても似ているではないかと私は思っている。皆さんは時代に恵まれているように見えますが、実は、未来にとても迷っていて、私も例外ではない。これは、私の今までずっと考えてきた問題であり、自分の作品で表現しようとしている。
日本画作品·宇宙紋様シリーズ
日本絵画の伝統的な技法や素材をもとに、絵画技法の革新を試み、新しい素材を試しながら日本絵画を制作した。 この作品群では、自然の力を表現し、「宇宙紋様」をテーマに制作していきたいと思う。 自然界には多くの自然で目に見える具体的なシンボルがあるからだ。 たとえば、ノーチラスのらせん、海の渦、稲妻の形、原子の組成、その他の自然なパターン。 このような自然界に形成された姿を「宇宙紋様」と呼んでいる。 磁石を使って、目に見えない磁場のパターンで鉄粉を配置し、湿度を調整して鉄を酸化させ、色を変えてまだらの質感とさびの痕跡を見せ、時間の概念を与える。
立体作品「Illusion of being thereー溶けることは非現実の表明」
私たちは、どこの誰であるかに関係なく、個人の枠を超えた画一的な部分を共有することで、社会的価値を 生み出す集団社会にいます。
たいていの場合、私たちは周囲と同じような振る舞いをすることを求められます。 仮に自分の行動が”誰か”の常識に反している場合、それは理解できない行動とされ、攻撃の対象となってし まうでしょう。常識に反したとみなされた人は、そのレッテルによって「恥」を感じたとしても、弁明の機 会が与えられることは無いのです。
こうした現代の価値観は、言わなくても通じる快適性をもたらす一方で、見えない強制力として人の行動を 歪めてしまっています。私たちの世界の本当の姿は意図的に隠されたり、再構築されたりしながら、より個 性を失っていると言えるでしょう。
この作品は、私たちの生きる現実世界とその存在価値をどのように再定義するのか。を問うものです。
蝋でできた外側がゆっくりと溶けていくことで、中の構造が見えてきます。これらは溶解する過程で、飾り 立てられた殻が徐々に崩れ、剥がれ落ちていきます。これはまさに、現実世界における”虚構”が蝋のように 崩れていくさまを表現しています。あなたにとっての現実は、果たして蝋のように崩れ去るでしょうか。